更に省エネ
Q1住宅
 Q1(キューワン)住宅の名称について

新住協では、年間の暖房エネルギーを次世代省エネ基準住宅の、さらに半分以下にしようとする家づくり(第2次高断熱住宅運動)を北海道でスタートさせました。
 そのとき、T地域の断熱性能がちょうど熱損失係数(Q値)が1.0W位だったことから、Q=1.0と表記してキューワンと呼び、それらの住宅をQ1住宅(キューワン住宅)と命名しました。
 これらの住まいづくりをQ1プロジェクトとしています。
1.Q1住宅の概要
2.高断熱住宅と省エネの関係
3.<Q1住宅の提案>(PDF)(約2MB)

次世代省エネ基準の断熱性能で、全館暖房すると、現在使用している暖房エネルギーを大幅に増加させることを危惧して、「現在使用している各家庭の暖房エネルギーを増やさないで快適な室内環境を実現する」ことを目的に、新住協のQ1プロジェクトが始まりました。その省エネ目標値は次の通りです。

1.年間の暖房エネルギーを次世代基準の半分以下にします。
2.T地域、U地域では次世代基準の1/2以下、
  V、W地域では  1/3〜1/4以下を基準としています。
3.計算は新住協の熱計算プログラムQPEXを採用します。

1.Q1住宅の概要  住宅の建築延べ面積約150u
南面立面図 西面立面図 北面立面図 東面立面図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼上の住宅を住宅金融公庫標準仕様の断熱(V地域の次世代省エネ基準)で建築したとします。

▼金融公庫仕様の条件  
 換気方式 第3種 ボイラー効率90% 暖房設定温度18℃ D18−18
・・・これを、新住協のQ1(キューワン)住宅にした場合 計算プログラムQPEX
建設地 金融公庫標準仕様の場合
単位g
Q1住宅
の場合
公庫仕様
比%
金融公庫標準仕様の場合
単位g
Q1住宅
の場合
公庫仕様
比%
青森市 1576 500g   32% 宇都宮市 874 183g   21%
盛岡市 1388 345g   25% 前橋市 723 124g   17%
秋田市 1383 416g   30% 新潟市 1015 272g   28%
仙台市   12% 長野市 1554 257g   17%
山形市 1352 392g   29% 松本市 1016 165g   16%
郡山市 1040 211g   20% 甲府市 740 131g   18%
水戸市 915 178g   19% さいたま市 689 111g   16%
▼新住協開発のQPEXで計算しております。
        Q1住宅&公庫仕様の計算書を見る 例:郡山市 クリック(PDFファイル)

2.高断熱住宅と省エネの関係を表す一枚の絵
高断熱と省エネの関係を理論的にイメージするため上のような図を書いてみました。

ある日曜日の朝、この日は晴れです。高断熱住宅で全室暖かい部屋(室温20℃)で家族4人がそれぞれの時間を過ごしています。太陽が昇って日が射しています。外気温は5℃ですから暖房をしています。

さて、この時、FFストーブはどの位の熱量を燃やしているでしょうか。

@先ず、外気温5℃で、室温20℃を保つとき必要なエネルギー(熱量)はどれだけか。それはこの住宅の総熱損失係数×室内外温度差で計算されます。
ここでは 322W(計算詳細クリック)×(20−5)=4830Wとなります。

A家の中には、掃除機やドライヤー、電気、冷蔵庫、家族4人の体温など熱を出すものが色々あります。これらは生活熱として床面積1uあたり4.6W出されるとされています(定数)150u×4.6=690W

B太陽熱 暖房期間中*どれだけの日射があるか気象データから求めます。これは、窓面積×南面日射量×日射利用効率×日射透過率×方位係数で計算されます。郡山市を建設地とした場合 南面日射量は84.8W/uhで、この住宅の暖房期間中の平均日射取得熱は1547Wになります。(計算詳細クリック)

Cしたがって、この時暖房されている量は、必要エネルギー(4830)−(生活取得熱690+日射取得熱1547)=2593Wということになります。

Dでは、断熱性能が上げ(換気による熱ロスも減少させる)、総熱損失係数が200になったとしたら、どうなるか。
必要エネルギーは(200×15)=3000
(生活取得熱690+日射取得熱1547)は変わりませんから、前の式で計算すると暖房に必要なエネルギーは=793Wに減少します。
これが高断熱と省エネの理論的な関係です。


新住協のQ1住宅は、全国各地の気象データをもとに、取得する熱と損失する熱を計算しながら省エネ住宅を計画し、一般的な高断熱住宅(次世代基準)の1/2〜1/3をめざしています。

【鎌田先生の<Q1住宅の提案>を読む】

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